昨夜は三日月が細っこくて、消え入りそうで、それがとても綺麗に見えた。
会社で定時の後、パーティーに出すためのワインの試飲会をした。
四杯ググッと!
空きっ腹につまみのないお酒に酔いしれながらの帰り道、空を見てたらやけに綺麗に映ったんだ。
毎日を過ごすのが手いっぱいで、余裕のない日々。
これはこれで充実しているんだと思う。
特に考えなくてもいい微妙な境界線まで、考えて悩んでしまう自分だから、時間がないのはありがたいことなんじゃないかと思う。
心に余裕のない社会人にはなりなくなかったけど、必死なのはかっこいい姿なんじゃないかと、そう思うことにした。
一つの決断をしました。
逃げまわっていた、ふがいない自分に放り投げた一発の爆弾。
時間が傷口を再生してくれると願って。
アンパンマンのように、おなかを空かせた人達に自分の顔を分けていた。
気付いたら顔丸ごとなくなってた。
ジャムおじさんもバタコさんもいない。
アンパンを作るのは自分しかいない。
ましてやヒーローなんかじゃない。
頼っていいよ。
甘えていいよ。
何でも聞くから話してみなよ。
軽々しく口にできるほど、そんなに私は強くなかった。
誰かの力になりたい。
笑顔を分け合いたい。
そう願っても、力不足で何の役にも立てない。
最後には全部そっくり投げ出して、みっともない。
自分にできること、できないことの分別さえあやふやだ。
一人になって自分のことだけを考えたくなった。
そんな決断をしました。
大丈夫。
冷静。
失ったもの、得たもの、全部がどうかプラスに働きますように。